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投資2026-05-20

証券会社は1つで十分?私が7年運用してSBIと楽天を使い分ける理由

7年運用してきた個人投資家が、SBI証券と楽天証券をどう使い分けているかを解説します。すべての人に使い分けを勧めるわけではなく、片方で十分な人の判断基準も整理します。

「証券会社は2つ持つべきか、1つで十分か」

投資を始める時、あるいは続けていく中で、多くの人が一度は迷うテーマだと思います。

結論から言うと、私はSBI証券と楽天証券を両方使い分けています。投資歴は約7年。新NISA、iDeCo、特定口座を組み合わせて運用しており、口座の使い分けには明確な理由があります。

ただし、「すべての人に使い分けを勧めるわけではない」というのが本記事の正直な立場です。片方で十分な人もいますし、無理に2社使う必要はありません。

この記事では、私自身の使い分けの実態と、その理由を整理します。あわせて「片方で十分な人」の判断基準もまとめましたので、自分はどちらに当てはまるかを考える参考にしていただければと思います。


結論:私は使い分けているが、すべての人に勧めるわけではない

最初に結論を示します。

使い分けが有効な人

  • 新NISA枠を早期に埋めたい
  • かつ、教育資金などの目的別資金を別管理したい人
  • 個別株、特に単元未満株にも積極的に取り組みたい人

どちらか片方で十分な人

  • 新NISA枠を急いで埋める予定がない人
  • 新NISA枠で積み立てた投資信託から、将来教育資金などを取り崩す予定の人
  • インデックス積立だけで運用する予定の人

私が使い分けているのは、上のリストに当てはまるからです。一方で、下のリストに当てはまる人は、無理に2社使う必要はないと考えています。


私の使い分けの実態

具体的にどう使い分けているか、口座構成を示します。

SBI証券

  • 新NISA(つみたて投資枠):インデックス積立
  • 新NISA(成長投資枠):現在はインデックス投資。来年から条件付きで高配当株も検討予定
  • iDeCo:老後資金
  • 特定口座:高配当株ポートフォリオ

楽天証券

  • 特定口座:インデックス積立で教育資金を準備(オルカンを積立)
  • 旧NISA:つみたてNISA時代の継続運用

ポイントは、**「同じ証券会社内で目的を分ける」のではなく、「証券会社そのものを分ける」**という発想です。これがなぜ私にとって重要なのかは、後の章で詳しく説明します。


機能面で各社を選んだ理由

まず、機能面での選定理由から整理します。

SBI証券:単元未満株(S株)が買いやすい

SBI証券を選んだ大きな理由は、単元未満株(S株)の買いやすさです。

通常、日本の個別株は100株単位での売買が基本です。しかし、たとえば1株1万円の銘柄を100株買おうとすると100万円必要になり、複数銘柄に分散するのは資金的にハードルが高くなります。

単元未満株を使えば、1株から購入できるため、少額でも複数の銘柄に分散投資できます。私は高配当株ポートフォリオを組むためにこの仕組みを活用しています(高配当株ポートフォリオを本格的に組み始めたのは、実はここ2ヶ月のことで、まだ少額から試行錯誤している段階です)。

SBI証券のS株は、買付手数料が無料です。少額・複数銘柄での分散投資との相性が良く、これが私がSBI証券を高配当株運用のメイン口座に選んだ理由です。

楽天証券:サイト・アプリが見やすい

楽天証券を選んだ理由は、サイト・アプリの見やすさです。

特に投資を始めて間もない頃は、画面の分かりやすさが継続のしやすさに直結します。資産推移、保有銘柄、積立設定など、よく見る情報がすぐ確認できる作りになっており、ストレスなく長期で続けられると感じています。

私自身は楽天証券をつみたてNISA時代から使っており、現在は教育資金準備のためのインデックス積立をここで継続しています。**「これから投資を始める人」**にとっても、楽天証券のUIの分かりやすさは大きなメリットだと思います。


機能面以上に重要な「資金管理を口座レベルで分ける」発想

ここからが、私にとって最も重要な使い分けの理由です。

機能面の理由は、正直に言えば「あればより良い」レベルです。単元未満株もアプリの見やすさも、決定打ではありません。

それよりも私が重視しているのは、目的の異なる資金を、口座レベルで物理的に分けることです。

高配当株(収益目的)と教育資金(守りの積立)を混ぜたくない

私の運用には、性質が大きく異なる2つの資金があります。

  • 高配当株ポートフォリオ:配当金というインカム収益を目的とした、ある程度の値動きを許容できる資金
  • 教育資金のインデックス積立:子供の将来のために、減らしたくない・取り崩しタイミングが決まっている資金

この2つは、リスク許容度も、取り崩しタイミングも、運用方針も違います。

教育資金の積立は、子供が生まれた1年前から、楽天証券の特定口座でオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)を毎月積み立てています。子供の進学時期から逆算したスケジュールで運用しているため、相場が大きく下落しても淡々と続ける性質の資金です。

一方で高配当株ポートフォリオは、配当利回りや個別銘柄の業績を見ながら、買い増しや銘柄入れ替えを行う、よりアクティブな運用です。

性質がここまで違う資金を、同じ証券会社の同じ画面内で管理すると、評価額の合算表示が判断を惑わせることがあると私は感じています。

同じ証券会社内で目的別に管理すると何が問題か

同じ証券会社で複数の目的を管理することもできますが、私の場合は次のような不安がありました。

  • 高配当株の含み損を、教育資金の評価額で「相殺」して見てしまい、リスクを過小評価する
  • 逆に、教育資金が好調な時に「高配当株の調子も良いから買い増そう」と判断を緩めてしまう
  • 「全体でプラスだからOK」という大雑把な見方になり、目的別の進捗管理がぼやける

つまり、画面で目に入る情報が、判断に影響するのです。

「口座を分ける」という物理的な区分の効果

証券会社を分けると、ログインする時点で「これから高配当株の話だな」「これから教育資金の話だな」と頭が切り替わります。

  • SBI証券にログインする時は、高配当株や新NISAの話
  • 楽天証券にログインする時は、教育資金やつみたて投資の話

この物理的な区分が、私にとっては心理的な切り替えにもなっており、それぞれの資金を本来の目的に沿って運用しやすくなっています。

これは家計簿アプリで「目的別に口座を分ける」のと同じ発想です。一つの財布で全部管理するより、用途別に分けた方が、お金の使い方の規律が保ちやすい。証券口座についても、同じことが言えると私は考えています。


来年以降の方針:成長投資枠での高配当株購入について

ここまでが現在の使い分けの説明ですが、来年以降の方針も少し触れておきます。

なぜ今年まで成長投資枠もインデックスのみだったのか

私の新NISA成長投資枠は、今年分まで全てインデックス投資に充てています。

理由は、高配当株ポートフォリオを本格的に組み始めたのがここ2ヶ月のことで、まだ少額から試している段階だからです。運用方針が固まりきっていない高配当株を、税制優遇のあるNISA枠でいきなり大きく買うのはリスクが高いと判断しました。

成長投資枠は、生涯で1,200万円までという上限がある貴重な枠です。「今すぐ埋める」よりも、「自信を持って買える対象に使う」方が、長期的には合理的だと考えています。

来年から高配当株を組み入れ候補に加える

それでも、来年からは新NISAの成長投資枠でも高配当株を購入対象に加える予定です。

理由は、ここ2ヶ月の試行運用を経て、自分の銘柄選定の基準や、買い増しのリズムが少しずつ見えてきたからです。来年も同じスタンスで運用を続けられそうなら、税効率の良いNISA枠を活用していくつもりです。

ただし「割安な時だけ」買う方針

ここが重要なのですが、**「枠があるから埋める」のではなく、「割安なタイミングが来た時だけ買う」**という方針で進めるつもりです。

「NISA枠は早く埋めた方がいい」という意見もよく聞きますが、私はその考えに完全には賛成していません。

  • 高値圏で高配当株を買ってしまうと、配当利回りが低くなる
  • かつ、含み損を抱えやすく、配当が入っても精神的に持ち続けにくくなる
  • 結果として、長期保有のスタンスが崩れる

NISA枠を埋める焦りより、買値の規律を優先する。これが私が高配当株運用で大切にしている考え方です。

高値圏が続くようなら、来年の成長投資枠もインデックス積立に振り向け続ける可能性もあります。具体的な判断基準については、また別の記事で書きたいと考えています。


それでも片方で十分な人の判断基準

ここまで「使い分けの理由」を書いてきましたが、冒頭でも触れた通り、すべての人に使い分けを勧めるわけではありません

次のような人は、SBI証券か楽天証券のどちらか片方で十分です。

NISA枠を急いで埋める予定がない人

毎月の積立額がNISA枠の上限に対して余裕がある場合、わざわざ証券会社を分けるメリットは小さくなります。1社で完結させた方が管理もシンプルです。

NISA枠と教育資金を分けて考える必要がない人

将来の教育資金を、新NISA枠で積み立てた投資信託からそのまま取り崩す予定の人にとっては、口座を分ける意味はあまりありません。むしろ1社内で完結している方が、取り崩し時の手続きもスムーズです。

インデックス積立だけで運用する予定の人

個別株や高配当株に手を出さず、インデックス投信のみで運用するつもりなら、単元未満株が買える証券会社かどうかは判断基準になりません。サイトの見やすさで選んでも十分です。


まとめ:これから始めるなら

最後に、これから投資を始める人に向けてのアドバイスを書いておきます。

SBI証券と楽天証券は、機能面でも信頼性でも甲乙付け難い証券会社です。手数料、商品ラインナップ、新NISA対応など、主要な部分で大きな差はありません。

そのうえで、私個人の意見としては:

  • これから始める人なら、サイト・アプリの見やすさで楽天証券から入るのもおすすめです
  • 将来的に個別株や高配当株にも挑戦したいなら、最初からSBI証券を選ぶのもアリです
  • NISA枠を早く埋めつつ、目的別資金も分けたいなら、2社使い分けを検討する価値があります

ただし繰り返しになりますが、「使い分け」自体が目的ではありません。自分の運用方針が固まり、目的別の資金管理が必要になってから、2社目を検討すれば十分です。

私自身も、最初は楽天証券1社からスタートしました。そこから7年運用してきた中で、運用方針が広がり、目的別の管理が必要になったタイミングでSBI証券を追加しました。

証券会社の数は、運用の質に直結するわけではありません。自分の目的に合った口座構成を、無理なく組み立てていただければと思います。

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サボテン|蓄財サボテン

中小企業のブルーカラー会社員。妻・娘との3人暮らし。特別な才能も高収入もないけれど、7年間地道に投資を続けて総資産約2,000万円を達成。世帯年収約800万円・共働き。現在はマイホームを探しながら、家計管理・NISA・iDeCo・住宅ローン戦略をリアルタイムで発信しています。

※ 本記事は個人の体験・見解に基づくものです。特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資の判断はご自身の責任のもとで行ってください。
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