🌵
蓄財サボテン
失敗しながらの蓄財日記
投資2026-04-26

ビットコインに50万円突っ込んで気づいた|失敗ではないが、向いていなかった話

2018年のバブル崩壊後にビットコインへ50万円投資した実体験を公開。値動きに翻弄されてガチャガチャ売買してしまった精神的な疲れ、損はせず撤退できたが「自分には向いていない」と気づいた話、そしてそこから現在のインデックス長期投資にたどり着いた経緯までを赤裸々にお伝えします。

「ビットコインで失敗した話」と言うと、たいていは大損した武勇伝が多いと思います。

我が家の場合は少し違います。金銭的にはほぼトントンで撤退できたけれど、精神的には完敗だった。そういう種類の体験です。

そして今振り返ると、この経験があったからこそ、現在のインデックス長期投資にたどり着けたと思っています。損していないし、買い続けていれば資産が大きく増えていたであろう銘柄。それでも「全く後悔していない」理由を、正直にお伝えします。

いつ・いくら入れたか

時期は2018年のバブル崩壊後、価格が落ち着き始めた頃。投資額は約50万円で、銘柄はビットコイン中心。結果は、トントン(損益ほぼゼロ)で全額売却です。

2017年末から2018年初頭にかけて、ビットコインは200万円超まで暴騰し、その後一気に崩れました。我が家が買い始めたのは、バブルが完全に終わった後の、相場が落ち着き始めたタイミングです。「もう底じゃないか?」「ここから戻るなら今が買い時では?」──そんな考えで参戦しました。

入れてみて気づいた「自分の弱さ」

買ってからすぐに気づいたのは、自分が値動きに耐えられないタイプだということでした。

仮想通貨は、株式と比べてボラティリティ(値動きの幅)が桁違いに大きい資産です。1日で±10〜20%動くこともざらにあります。50万円入れていれば、1日で5〜10万円が動く計算です。これは正直、仕事にも日常にも影響が出るレベルでした。

チャートが気になって、寝る前にスマホを見る。朝起きたらまずチャートを開く。ニュースで「規制」「ハッキング」と聞くたびにヒヤッとする。そして、少し上がれば「利確しなきゃ」と思って売り、少し下がれば「損切りしなきゃ」と思って売る。完全に値動きに振り回される日々でした。

ガチャガチャ売買して、気づいたら疲れていた

短期売買を繰り返した結果、金銭的にはほぼトントンで着地しました。利確と損切りが相殺し合って、結果としてほぼゼロの状態。でも、精神的な疲労は計り知れないほど大きかったです。

仕事中もチャートが気になって集中できない。休日もスマホでチャートを開いてしまう。値動きに対する一喜一憂で、家族との時間が散漫になる。これは投資というよりも、「自分の感情を消耗するだけのゲーム」だったと、今振り返ると思います。

数ヶ月の短期売買を経て、ある日決断しました。「これは自分には向いていない。全額売って、二度とやらない」。50万円すべてを売却し、仮想通貨の世界から完全に撤退しました。損は出ていなかったので、金銭的なダメージはありません。でも、この数ヶ月で消耗した精神エネルギーは相当なものでした。

「持っていれば大幅に上がっていた」けど、後悔は1ミリもない

ここからが面白い話なのですが、我が家が売却した後、ビットコインは長期で見れば大きく上昇しました。50万円を持ち続けていれば、今頃は数倍になっていた可能性が高いです。それでも、全く後悔していません。理由は3つあります。

1つ目は、上がる「過程」に耐えられなかったからです。仮想通貨は上がる時も急騰しますが、途中で何度も大暴落を挟みます。2020年のコロナショック、2022年のFTX破綻と、何度も大きな下落を経験している資産です。我が家は短期の値動きにすら耐えられなかった。持ち続けていたとしても、どこかの暴落で投げ出していたはずです。結果として、長期保有による大きなリターンは、そもそも自分には取りに行けないリターンだったのです。

2つ目は、自分のリスク許容度がよく分かったからです。50万円という、家計に致命傷を与えない金額で「自分は値動きに弱い」と早期に気づけました。もし仮想通貨ではなく、レバレッジをかけた投資や個別株の集中投資で同じ性格を発揮していたら、もっと大きな金額を失っていた可能性があります。「自分のリスク許容度を知る授業料が50万円」と考えれば、安いものでした。

3つ目は、インデックス投資という「答え」にたどり着けたからです。仮想通貨で疲弊した経験から、我が家は「値動きに翻弄されない投資スタイル」を真剣に探すようになりました。行き着いたのが、全世界株式(オルカン)やS&P500のインデックスに、毎月決まった額を決まった日に積み立てて、チャートは見ない、ニュースに反応しない、握り続けるという淡々と続けるスタイルです(なぜオルカン・S&P500なのか|投資理論で考える理由)。このスタイルに切り替えてから、投資のストレスがほぼゼロになりました。そして気づけば、7年で資産は2,000万円を超えていました。

「失敗」と「向いていない」は違う

仮想通貨で50万円トントンで撤退した経験を、我が家は「失敗」だとは思っていません。正確に言えば、「自分の性格に向いていない投資手法だった」と気づいた経験です。

失敗とは、間違った判断で回避すべきだった結果を招いたこと。向いていないとは、判断は妥当だったが自分の性格・生活と相性が悪かったこと。この2つは別物です。仮想通貨自体が悪いわけではないし、続けて成功している人もたくさんいます。ただ、我が家には合わなかった。それだけのことです。そしてこの「合う・合わない」を知らないまま投資を続けるのが、一番危険だと今は思います。

これから投資を始める方へ

最後に、我が家の体験から伝えたいことを3つだけ。

1つ目、「失わない金額」で試してみること。自分が値動きに耐えられるかどうかは、実際に少額入れてみないと分かりません。ただし、家計に致命傷を与えない金額で試してください。「失っても勉強代と思える金額」が、自分のリスク許容度を測る適正な投資額です。

2つ目、自分の性格と合うかを観察すること。入金してから2〜3ヶ月、値動きが気になって日常生活に支障がないか、利確・損切りの判断が冷静にできるか、暴落時に売らずにいられるかを観察してください。合わないと感じたら、早めに撤退して別のスタイルを探す方が長期的にはプラスです。

3つ目、インデックス投資は地味だけど強いこと。派手さはまったくありませんが、「毎月決まった額を、決まった商品に、機械的に積み立てる」だけのインデックス投資は、多くの人にとって最適解だと思います。特に、ビットコインで疲弊した我が家のような「値動きに弱いタイプ」には、これしかないと言ってもいいくらい合っています。

まとめ

2018年のバブル崩壊後にビットコインへ50万円投資し、トントンで撤退。金銭的損失はゼロでしたが、精神的には完敗でした。値動きに翻弄されてガチャガチャ売買し、自分には向いていないと自覚。売却後にビットコインは大きく上昇しましたが、持ち続けられない性格だと分かったので後悔は1ミリもありません。そしてこの経験から、現在のインデックス長期投資にたどり着けました。

「失敗」というよりは、「自分を知るための授業料」だった、というのが今の正直な気持ちです。これから投資を始める方、特に「短期売買が向いているか分からない」方にとって、誰かの実体験が判断材料になれば嬉しいです。


合わせて読みたい記事:

🌵

サボテン|蓄財サボテン

中小企業のブルーカラー会社員。妻・娘との3人暮らし。特別な才能も高収入もないけれど、7年間地道に投資を続けて総資産約2,000万円を達成。世帯年収約800万円・共働き。現在はマイホームを探しながら、家計管理・NISA・iDeCo・住宅ローン戦略をリアルタイムで発信しています。

※ 本記事は個人の体験・見解に基づくものです。特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資の判断はご自身の責任のもとで行ってください。
📖 次に読む
投資2026-07-13
高配当株の積み増しをやめた話|ローンを組まない我が家にキャッシュフロー戦略は不要だった
高配当株とインデックスのどっちにすべきか迷う30代へ。住宅ローンの返済を配当で相殺するつもりで高配当株を積み増そうとしていた我が家が、家をローンで買わない方針に変えて、インデックス一本へ集約した理由と、レバレッジ論への我が家の答えを正直に書きます。
この記事を読む →
← 記事一覧に戻る