Google AdSenseに「有用性の低いコンテンツ」で不合格|35記事公開済みでも落ちた理由と、改善で見えた本質
Google AdSenseで「有用性の低いコンテンツ」と判定され不合格になった実体験を公開。35記事公開済みでも落ちた理由、AIにサイトを分析させて見えた3つの問題、リライト前後の文字数(約2.6〜3.9倍)と改善で見えた『有用性の低い』の正体まで、再申請に向けた具体的な改善プロセスを赤裸々に解説します。
「お客様のサイトは広告を掲載する準備がまだ整っていないようです」── Google AdSenseから不合格通知が届いたのは、申請ボタンを押してから約1週間後のことでした。
不合格理由は「有用性の低いコンテンツ」。サイトには公開済みの記事が 35本あり、副業ブログとして悪くない記事数だったはずです。それでも落ちた。
不合格自体は想定の範囲内でした。最近のAdSense審査が厳しくなっているという話も聞いていたので、心構えはできていました。問題は、「有用性の低いコンテンツ」と言われても、具体的にどう直せばいいのか分からなかったことです。
この記事では、不合格通知を受けてから、AIにサイトを分析してもらい、約3週間で実施した改善内容と、その過程で見えた「有用性の低い」の本質を、リライト前後の文字数や具体的な施策まで含めて公開します。
申請から不合格通知までの流れ
申請時の状態
申請ボタンを押した時点での状態は以下の通りでした。
- 公開記事数:35本
- カテゴリ:マイホーム・家計管理・投資・副業/ブログの4本柱
- 運営期間:開設から約2ヶ月
「20記事あれば通る」とよく言われますが、その2倍近くを揃えての申請でした。ただし、お金の話を扱うブログ(YMYL:Your Money or Your Life ジャンル)は審査が厳しいというのも知っていたので、楽観視はしていません。
通知が届いたタイミング
申請から 約1週間 で結果通知のメールが届きました。Googleの公式情報では「最大2週間程度」とされているので、比較的早く判定された印象です。
通知メッセージの内容
メールには、概略以下のように書かれていました。
お客様のサイトを AdSense で審査いたしました。
審査の結果、残念ながら、お客様のサイトは広告を掲載する準備がまだ整っていないようです。
サイトに広告を掲載できるようにするには、いくつかの問題を解決していただく必要がございます。
そして AdSense 管理画面の「サイト」ページを開くと、不合格理由として 「有用性の低いコンテンツ」 が表示されていました。
通知を受けた時の正直な気持ちは、「想定内だが、どういう改善をしていけばいいのか分からない」という困惑でした。「有用性が低い」と言われても、抽象的すぎて、何から手を付ければいいのか見えません。
AIにサイトを読み込ませて改善点を分析
不合格理由が抽象的だったので、まずやったのは 「AIにサイトを読み込ませて、具体的に何が問題か分析してもらう」 ことでした。
他のブロガーの不合格体験記を読み漁る、という方法もあったのですが、それだと 自分のサイトに当てはまるかどうかが分からない。だったら、自分のサイトそのものを見てもらった方が早い、という判断です。
AIに分析してもらった結果、浮かび上がってきたのは以下の3つの問題でした。
問題①:他サイトとの差別化が弱い
「家計管理」「インデックス投資」「住宅ローン」のようなテーマは、すでに無数のブログが書いています。私の記事も、テーマを取り上げているだけで、「私だからこそ書ける視点」が薄いと指摘されました。
問題②:記事の情報量が薄い
特に初期に書いた記事は、1本あたり 1,000〜2,000字程度 でした。読み返してみると、確かに「これだけだと読者は物足りないだろう」と感じる記事が多くありました。
問題③:サイト構造に甘さがある
URLスラッグが post-1 post-4 のような汎用形式のまま放置されていたり、お問い合わせフォームが外部サービス(Google Forms)に依存していたり。「整っていない感じ」がサイト全体から伝わる状態でした。
改善の柱①|既存記事のリライト・大幅加筆
3つの問題のうち、最も時間をかけたのが 既存記事のリライト です。看板になる3記事を選んで、本文を大幅に加筆しました。
文字数の変化
| 記事 | リライト前 | リライト後 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 世帯年収800万・共働き30代が7年で資産2,000万円を作った方法 | 約1,800字 | 約4,700字 | 約2.6倍 |
| 投資初心者が7年で失敗から学んだ5つの教訓 | 約1,200字 | 約4,665字 | 約3.9倍 |
| WordPressからCloudflare Pagesに移行してサーバー代を月1,500円→0円にした話 | 約1,200字 | 約3,800字 | 約3倍 |
加筆で増やしたもの
リライトで意識して増やしたのは、以下の4点です。
- 実額(具体的な金額):「7年で2,000万円」「VYM 650万円一括」「商船三井70万円1.8倍」など
- 固有名詞:「セゾン投信」「楽天証券」「『お金は歴史で儲けなさい』」など、書名・銘柄名・サービス名
- 失敗エピソード:ビットコイン50万円突っ込み事件、商船三井1銘柄集中投資など
- 判断プロセス:「なぜその選択をしたのか」「他にどんな選択肢があったのか」
特に4つ目の 「判断プロセスの言語化」 が、後述の通り最も効いた改善でした。
改善の柱②|URLスラッグの正規化
post-1 post-4 のような汎用スラッグは、「自動採番のまま放置されている初心者ブログ」 に見えます。これを意味のあるスラッグに変更しました。
変更例
| 旧URL | 新URL |
|---|---|
/posts/post-4 |
/posts/7-years-2000man |
/posts/post-1 |
/posts/investment-failures-7years |
301リダイレクトでSEO評価を継承
URLを変えるとき、ただ変えるだけだと既存のSEO評価がリセットされてしまいます。そこで、Cloudflare Pages の _redirects ファイル を使って、旧URLから新URLへの 301リダイレクト を設定しました。
これで、旧URLにアクセスがあっても自動的に新URLへ転送され、検索エンジンからの評価も新URLに引き継がれます。
改善の柱③|サイト構造の整備
サイト全体としての「整っている感」を出すために、地味な作業を一通り行いました。
- プライバシーポリシーの強化(DoubleClick Cookie・利用ASP・個人情報の取扱いを明記)
- お問い合わせページの整備(説明文を追加してユーザーフレンドリーに)
- 404ページの作成(カテゴリ・最近の記事へのリンクを設置)
- robots.txt の調整(AdSenseクローラー
Mediapartners-Googleを明示的に許可)
加えて、AdSense審査では「広告主体感」もマイナス要因になります。これを抑えるため:
- アフィリエイトCTAを一括無効化する仕組みを環境変数で実装(再申請通過後に戻せる形)
- 楽天商品画像(アフィリエイト画像)の一時コメントアウト
これらは「派手な改善」ではありませんが、サイト全体の信頼性を底上げする地道な作業として効果があると考えています。
AI(Claude)と AIコーディングツール(Claude Code)の併用
ここまでの改善作業を、すべて自分一人でやったわけではありません。AI と AIコーディングツールを併用 して進めました。
具体的には:
- AI(Claude):チャット形式の対話AI。文章のリライト案作成、戦略の整理、改善方針の議論などに使用
- AIコーディングツール(Claude Code):ターミナルで動くAI。実際のコード変更・ファイル編集・Git操作を担当
私自身は非エンジニアです。Next.js も Cloudflare Pages も、移行のときに初めて触ったレベル。それでも、AIとAIコーディングツールを使い分けることで、3週間で大規模なサイト改善が完了しました。
「AIを使えば誰でもこんなサイト改善ができる」という話ではありません。「自分のサイトのどこに問題があり、何を直すべきか」を判断するのは、最終的に運営者である自分自身です。AIはあくまで実行を加速するツールでした。
改善で見えた「有用性の低いコンテンツ」の正体
3週間の改善作業を通じて、Googleが言う「有用性の低いコンテンツ」とは何だったのか、自分なりに見えてきたものがあります。
単なる記事数不足ではない
35記事あっても落ちたわけですから、「30記事書けば通る」「50記事あれば安心」のような数字の問題ではなかったと確信しました。
本質は「実体験ベースの独自性」
リライト後の3記事を読み返してみると、「他のサイトには書けないこと」が圧倒的に増えていたことに気づきます。実額、銘柄、失敗エピソード、判断プロセス── これらは私自身の経験から出てくる情報で、誰かのサイトをコピーしても作れません。
「有用性の低いコンテンツ」とは、「他のどこにでも書いてあることしか書いていないコンテンツ」 のことだったのではないか、と今は理解しています。
一番効いたのは「自分の判断プロセスの言語化」
リライトで増やした4つの要素(実額・固有名詞・失敗エピソード・判断プロセス)の中で、最も効いたと感じるのは「自分の判断プロセスを言語化すること」 です。
「商船三井を買った」だけでは、ただの事実報告です。でも、「セゾン投信の解約益が積立NISAに入りきらず、特定口座で日本株を買うことにした。配当金が魅力に見えたから商船三井を選んだが、1銘柄集中はリスクが高かった」 と書くと、読者に 「同じ立場ならどう考えるか」 を伝えられます。
これが、「実体験ベースの独自性」 の正体だと感じています。
再申請の状況と残りのタスク
現時点で、改善作業はほぼ完了しています。残っているのは以下のタスクです。
- アフィリエイトCTA一括無効化フラグをON(Cloudflare Pages の環境変数で設定)
- Search Console で新URL のインデックス登録リクエスト
- AdSense管理画面から再申請
改善が完了したら すぐに再申請する予定 です。「1〜2週間あけてから再申請する方が良い」という意見もありますが、自分としては改善内容に納得しているので、待つ理由もないと判断しました。
もし2回目も不合格だった場合は、しばらく寝かせて記事を増やしてから3回目に挑戦 するつもりです。焦って何度も申請しても、サイトに大きな変化がなければ結果は同じだろうと考えています。
まとめ|Googleは何が問題か明確に教えてくれる、それを直せばいい
最後にこの記事のまとめです。
- 35記事公開でも「有用性の低いコンテンツ」で不合格は十分起こりうる
- 不合格理由は抽象的だが、自分のサイトをAIに分析させると具体化できる
- 最重要の改善は 「実体験ベースの独自性を高めること」、特に 「自分の判断プロセスの言語化」
- URLスラッグや301リダイレクトなど サイト構造の整備 も合わせて行う
- アフィリエイトCTAを一時的に隠すなど、「広告主体感」の抑制 も効果的
「不合格通知」と聞くと終わりのように感じますが、実際は違います。Googleは何が問題か明確に教えてくれるので、それを直せばいいだけです。
不合格通知は、サイトをより良くするための具体的なフィードバック だと捉え直すと、前向きに改善に取り組めるようになります。同じ立場の方の参考になれば嬉しいです。
再申請の結果は、また別記事でお伝えします。