我が家が「20年後に一括購入」を目標にした理由|モデルハウス交渉から降りて決めたこと
本気で買うつもりだった元モデルハウスから撤退した我が家は、「当面は賃貸で資産形成、20年後に一括購入」を目標にすると決めました。NISAで保有する1,400万円の試算、暴落リスクへの備え、この選択が向く人・向かない人まで、意思決定の記録として残します。
この記事でわかること
我が家は、家を買うのをやめました。
正確に言うと、「今は買わない」と決めました。目標は、20年後の一括購入。住宅ローンを組まずに、当面は賃貸で暮らしながら資産形成を続け、20年後に現金で家を買うことを目指します。
きっかけは、本気で買うつもりだった元モデルハウスの価格交渉が不成立に終わったことです。「賃貸のままは負け」という通説と、目の前の物件価格への違和感。その板挟みの中で我が家がどう考え、なぜこの結論に至ったのか。
これはブログのタイトルどおり「失敗しながらの蓄財日記」の、新しい章の始まりです。同じように「今買うべきか」で迷っている方の判断材料になるよう、数字も含めて意思決定の記録を残します。
✓この記事でわかること
本気で買うつもりだった家を、我が家が諦めた経緯
まず、この結論に至るまでの経緯を簡単に書きます。
値段さえ合えば買いたい物件だった
我が家が検討していたのは、築3年・未入居の元モデルハウスでした。広いランドリースペース、充実した収納、悪くない立地。間取りと設備の満足度は、それまで見てきた建売では出会えなかったレベルで、家族の中では「値段さえ合えば買いたい」というところまで気持ちが固まっていました。
冷やかしの検討ではありません。物件の条件面を売主に確認し、家計の試算を重ね、購入を前提に動いていました。
値引き交渉が成立せず、撤退を決めた
ただ、売り出し価格は我が家の予算の上限を超えていました。そこで「希望額でなければ購入を見送りたい」という意向を売主に伝えたところ、回答は即答での値引き不可。希望との差は数百万円規模で、埋まる見込みはありませんでした。
我が家はその回答を受けて、そのまま撤退しました。交渉の詳しい経緯と、それでも後悔していない理由は、元モデルハウスの値引き交渉、結果はゼロだった|それでも我が家が後悔していない理由に書いています。
「妥協して買う」より「買わない」を選んだ
撤退した後、予算内でめぼしい物件は他にありませんでした。
ここで選択肢は2つでした。予算を引き上げて妥協で買うか、いったん買うのをやめるか。我が家は後者を選びました。予算を超えた買い物は、住み始めた後の数十年間、返済の重さとして家計にのしかかり続けます。惚れた物件ですら予算を守って降りたのに、それより気持ちの乗らない物件で予算を崩すのは、筋が通らないと思ったのです。
「買わない」ではなく「20年後に一括で買う」を目標にした理由
ただ、「買わない」だけでは方針になりません。我が家が立てたのは「20年後に一括で買う」という目標です。
30年シミュレーションで賃貸+運用の合理性を確認した
この決断の裏には、家計の30年シミュレーションがあります。
住宅ローンを組んだ場合と、賃貸を続けながら運用した場合。教育費のピークや老後資金まで含めて試算した結果、我が家の場合は「賃貸+運用」で無理なく資産が積み上がっていく見通しが立ちました。
具体的な数字も書きます。我が家は現在、NISAでS&P500のインデックス投信を約1,400万円保有しています。子どもの学習資金は別枠で積み立てているので、この1,400万円は将来の住宅資金に充てられるお金です。
硬めに年利5%で計算すると、20年後には約3,700万円。これが我が家の本線シナリオです。もし年利7%で回れば、追加の投資をしなくても約5,400万円となり、住宅購入資金に届く見込みになります。実際にはこれからも積立を続けますし、妻の資産も合わせれば、「20年後に一括購入」は夢物語ではなく、現実的な目標だと考えています。
もちろん、リターンは保証されたものではありません。一番のリスクは、買いたい時期に暴落が重なる「出口のタイミング」です。我が家は2025年の下落局面で約200万円の含み損を経験しているので、市場が数年単位で沈むことは身をもって知っています。だからこそ想定利回りは硬めに置き、購入時期も「20年後ちょうど」ではなく幅を持たせています。
ローンを背負わない分、資産形成に全力を出せる
住宅ローンを組むと、毎月の返済が家計の固定費として最優先になります。積立は「返済の残りで続けるもの」になり、金利の動向にも縛られ続けます。
ローンを背負わない我が家は、その分を丸ごと資産形成に回せます。攻めた投資をするという意味ではなく、淡々とした積立を、金額を落とさずに続けられるということです。この「続けやすさ」こそ、7年間の投資で我が家が一番価値を感じてきたものでした。
本当に欲しい物件が現れたら買う、という余白は残す
誤解のないように書いておくと、我が家は「絶対に20年間買わない」と決めたわけではありません。
元モデルハウスのときのように、心から欲しいと思える物件が予算内で現れたら、そのときは買う可能性があります。「20年後の一括購入」はあくまで目標であり、縛りではない。この余白を残しておくことが、長く続ける秘訣だと思っています。
目標達成までの我が家の運用方針
では、20年間なにをするのか。特別なことはしません。
新NISA・iDeCoを軸にした長期積立を続ける
軸は今までと変わらず、新NISAとiDeCoでのインデックス積立です。中心はS&P500とオルカンで、これも変えません。
7年間の投資で学んだのは、資産を増やすのは銘柄選びのうまさではなく、「やめずに続けること」だという当たり前の事実でした。ビットコインでの失敗も、200万円の含み損も経験したうえで、それでも積立を止めなかったから今があります。20年計画でも、やることは同じです。
高配当株で「家賃を配当で払う」状態に近づける
もうひとつ、サテライトとして高配当株を少しずつ積み上げていきます。
目指しているのは、配当金が毎月の家賃に近づいていく状態です。家賃を配当で払えるようになれば、「賃貸はお金を捨てている」という感覚は消えます。むしろ、ローンの利息を払わずに住居費を資産からのリターンでまかなう、我が家なりの住まいの持ち方になります。一気には無理なので、これも少しずつです。
進捗はこのブログで毎年公開していく
この計画の進捗は、このブログで毎年公開していきます。
資産がいくらになったか、配当は家賃の何割をカバーできたか、方針を変えたならその理由も含めて。うまくいった年もいかなかった年も、そのまま書きます。20年がかりの計画を宣言だけで終わらせないための、自分への仕掛けでもあります。
この選択が向く人・向かない人
最後に、この選択がどんな人に向くのかを、我が家なりに整理します。
相場に納得できない今、焦って買いたくない人には向く
物件を見て回る中で価格に違和感があり、「この値段で、この家?」という感覚が拭えない人。周囲の「早く買わないと損」という空気に押されそうになっている人。
そういう人にとって、「当面は賃貸で資産形成」という選択肢は、焦りから距離を置くための現実的な答えになり得ます。買わないと決めるのではなく、買える力を育てながら待つ。この構え方なら、相場にも自分の気持ちにも振り回されにくくなります。
子どもの学区や広さなど「今」の必要がある人は買う判断も正しい
一方で、住まいには「今しかない必要」があります。
子どもの学区を今決めたい、家族の人数に対して今の家が手狭、親との同居や通勤事情。そうした「今」の必要が明確な人にとっては、多少の割高を受け入れてでも買う判断は間違いではありません。住まいは投資である前に、毎日の暮らしの器だからです。
我が家の選択が正解で、買う選択が不正解、という話では決してありません。
大事なのは他人の正解ではなく、数字で納得して選ぶこと
「賃貸のままは負け」も「今は買い時じゃない」も、他人の正解です。
我が家がこの結論に納得できているのは、自分たちの家計で試算し、リスクも含めて数字で確認したからです。買うにしても買わないにしても、自分の数字で納得してから決める。それさえできていれば、どちらの道を選んでも後悔は小さいはずです。
まとめ|20年がかりの目標を、ここに書いて始める
本気で買うつもりだった家から撤退した我が家は、「当面は賃貸で資産形成を続け、20年後の一括購入を目指す」という目標を立てました。NISAで保有する約1,400万円を硬めに年利5%で試算すると20年後に約3,700万円。追加の積立と妻の資産を合わせれば、現実的に狙える数字だと考えています。ただしリターンに保証はなく、出口のタイミングという明確なリスクもある。だから想定は硬めに、購入時期には幅を持たせました。
本当に欲しい物件が現れたら買う、という余白も残しつつ、進捗はこのブログで毎年報告していきます。失敗しながらの蓄財日記、20年計画の1年目です。