変動金利の住宅ローンは怖い?リスクを調べ直して出した結論
4,500万円の住宅ローンを変動金利で組もうとしたとき、金利上昇のニュースを見て本気で怖くなった。調べ直した結果、それでも変動を選んだ理由を正直に書きます。
この記事でわかること
4,500万円のローンを変動金利で組もうとしていた矢先、「日銀が利上げを検討」というニュースを見て、急に怖くなりました。
「これ、本当に変動でよかったんだろうか」
そこからもう一度、固定と変動を調べ直しました。結論は変動のままでしたが、その過程で気づいたことをそのまま書いておきます。
そもそも変動金利を選ぼうとしていた理由
最初に変動を検討した理由はシンプルで、金利が低いからです。
2026年時点で、主要ネット銀行の変動金利は0.3〜0.5%台。一方の全期間固定(フラット35など)は1.8〜2.0%前後が相場でした。
4,500万円・35年で比較すると、月々の返済額の差は以下のとおりです。
| 金利タイプ | 適用金利(目安) | 月返済額(概算) |
|---|---|---|
| 変動金利 | 0.4% | 約11.4万円 |
| 全期間固定 | 1.9% | 約14.8万円 |
月に約3.4万円、年間40万円以上の差。35年では単純計算で1,400万円以上変わります。
最初から固定を選ぶのはもったいないと思っていましたが、日銀の動向を見て「でも上がったら?」と不安になったわけです。
「金利が上がったらどうなるか」を具体的に計算した
怖くなったので、具体的な数字で確認しました。
変動金利は一般的に「5年ルール・125%ルール」という仕組みがあります。
- 5年ルール:金利が変わっても、返済額は5年間変わらない
- 125%ルール:返済額の上昇幅は、現在の125%までに抑えられる
たとえば変動0.4%でスタートして、5年後に金利が1.5%に上がったとします。このとき月の返済額は即座に増えるわけではなく、5年ごとの見直しで段階的に変わっていきます。
ただし、注意点があります。
返済額は変わらなくても、元本の減りが遅くなるという問題が起きます。金利部分が増えた分、元本への充当額が減るため、ローンの残高がなかなか減らない状態になります。これを「未払い利息」と言います。
最悪のケースを計算すると、変動0.4%で借りて途中で金利が3%まで上昇した場合、35年で支払う利息の総額は固定の場合を上回る可能性もあります。
それでも変動を選んだ3つの理由
計算した結果、我が家はやはり変動金利を選ぼうという結論に至りました。その理由は3つです。
① 繰り上げ返済で金利上昇リスクを下げられる
変動金利の最大のリスクは「返せなくなること」です。裏を返せば、毎月の差額(固定との差・月約3万円)を繰り上げ返済に回し続ければ、元本を早く減らして金利上昇の影響を受けにくくなります。
我が家はNISAへの積立を続けながらも、ある程度の余力を繰り上げ返済に使う計画を立てています。
② 変動金利が固定を超えるには相当な上昇が必要
仮に変動が1.0%台まで上昇したとしても、35年間トータルでは固定(1.9%)を超えない計算になります。変動が固定を超えるには、長期にわたって2%前後の金利が続く必要があり、それは日本の経済状況を考えると「ゼロではないが、かなりのシナリオ変化が必要」と判断しました。
③ 共働きで収入が安定しており、多少の増額に耐えられる
最終的にはここが大きかったです。妻も働いており、仮に月の返済額が1〜2万円増えても家計が破綻するわけではない。万が一金利が大幅上昇したら固定への借り換えも選択肢にある、という余裕があることを確認したうえで、変動を選びました。
固定を選ぶべき人のパターンも整理した
変動を選んだ自分たちと比較して、固定が向いているのはどんな人かも整理しておきます。
- 収入が変動しやすい(フリーランス・自営業など)
- 月の返済が家計の上限ギリギリで、返済額の増加に耐えられない
- 精神的に「金利が気になって仕方ない」タイプ
- 繰り上げ返済の余力がなく、元本をなかなか減らせない状況
固定金利は「金利変動のリスクを銀行に買い取ってもらっている」と考えれば、保険として機能します。安心を買うコストとして月3万円を払う価値があるかどうか、というのが判断の分かれ目です。
まとめ|「変動 vs 固定」より先に確認すること
住宅ローンの金利選びで迷う前に、実は確認すべきことがあります。
それは、「毎月の返済額が増えたとき、家計はどう変わるか」を把握しているかどうかです。
固定でも変動でも、「ローンを組んだ後の家計」がブラックボックスになっている状態は危険です。我が家は住宅ローンを組んだ後でも、NISAへの積立と教育費の積立を止めないことを最優先条件にしています。その条件を満たせるかどうかを確認してから、金利タイプを選びました。
「どちらが得か」より「自分たちが無理なく返せるか」が、住宅ローン選びの本質だと感じています。住宅ローンを組みながらNISA積立を維持する方法については、住宅ローンとNISAを両立させる家計設計の方法で解説しています。住宅ローン事前審査を4行同時に申し込んだ実体験も合わせて参考にしてみてください。