中古リノベから建売へ方針転換|中東情勢が家探しに影響するとは思わなかった話
リノベ前提で中古物件を探していたが、建材の入荷不安定リスクに気づき建売に方針転換。モデルハウスとの価格交渉が難航中——我が家のマイホーム探し実録。
マイホームを探し始めた当初、「中古物件を買ってリノベーション」という方針でいました。
理由は単純で、新築より安く、自分たちの好みに合わせて間取りや内装を変えられるから。SNSでもリノベ事例はたくさん見かけるし、理想のイメージは膨らんでいました。
でも最近、その方針を変えました。
建材の入荷が不安定になっている
きっかけは、中東情勢の悪化です。
住宅設備や建材の多くは海外からの輸入に頼っています。中東情勢が不安定になると、輸送ルートの混乱や物流コストの上昇が起き、建材の入荷が遅れたり、予定通り手に入らなくなるリスクが高まります。
新築の場合、住宅メーカーがまとめて資材を管理しているので、ある程度は吸収できます。でも中古+リノベーションは別です。
リノベーション工事は、工期の読みが難しい。今でも一般的に数ヶ月かかりますが、建材の調達が遅れれば、さらに延びる可能性があります。
その間、何が起きるかというと——
| 期間 | 支払うもの |
|---|---|
| 工事中(住めない) | 住宅ローン+家賃の二重払い |
| 工事完了まで | 仮住まいの費用 |
ローンは工事完了前でも始まる場合があります。工事が数ヶ月延びれば、家賃との二重払い期間がそのまま伸びる。
新築ならまだしも、中古+リノベーションでこのリスクを背負うのは今の時期には合わないと判断しました。
建売住宅を探し始めた
方針転換して、建売住宅を見るようにしました。
建売は、すでに建物が完成しているか、完成見込みが明確なため、入居時期が読みやすい。建材調達の遅延リスクは売主側が負っているので、買主である私たちが抱えることがありません。
ただ、建売には建売の悩みがあります。
間取りや仕様を自分たちで決められない。見た目がどこか似たり寄ったりになりがち。「これでいいか、でもここが気になる」というモヤモヤと向き合い続けることになります。
モデルハウスとの出会い
そんな中、気になる物件を見つけました。
駅からの距離は申し分ない。設備のグレードも悪くない。モデルハウスとして使われていたため、状態もきれいです。
ただ、ハザードマップ上の評価がよくないエリアに立地しています。洪水や土砂のリスクがゼロではない場所です。
「だから安いのか、それとも強気なのか」と思いながら価格を見ると——強気でした。
交渉前にローンの事前審査を通しておいた
本格的な交渉に入る前に、住宅ローンの事前審査を済ませました。
事前審査を通しておくと、「この価格なら実際に買えます」という裏付けを持った状態で交渉に臨めます。売主側にとっても、買える見込みのある相手かどうかは重要な判断材料になるので、交渉のテーブルに着きやすくなります。
審査の際は比較サイトを使いました。複数の金融機関の金利や条件を一覧で見比べられるので、自分たちの属性でどの銀行がどんな条件を出してくれるのかを把握するのに役立ちます。
窓口に一行ずつ足を運ぶ必要がなく、オンラインで完結できる点も助かりました。
売主が値引きに応じなかった
交渉してみましたが、一切値引きなし。
ハザードリスクがある立地で、この価格設定を維持する理由はどこにあるのか。売主側の根拠がよくわからないまま、交渉は決裂しました。
今は**「様子見」の状態**です。
売れ残ったまま時間が経てば、売主も条件を見直すかもしれない。焦って買う理由もないので、定期的に状況を確認しながら、折を見てまた交渉するつもりです。
ハザードリスクをどう考えるか
立地のリスクについては、正直まだ迷っています。
ハザードマップ上の評価が悪いからといって、必ずしも被害が出るわけではありません。でも、住宅ローンの返済が20〜35年続くことを考えると、長期的なリスクとして無視はできない。
一方で、完全にリスクゼロの土地はほとんどありません。「少しリスクがある土地を安く買って、ハード・ソフト両面で備える」という考え方もあります。
今回の物件が**「リスクに見合う価格かどうか」**が判断の軸になると思っています。現状の価格はそのラインに達していない、というのが私たちの見立てです。
家探しは「その時代の状況」を読む
中東情勢が家探しの方針に影響するとは、正直思っていませんでした。
でも振り返ると、住宅市場はさまざまな外部要因に動かされます。金利・資材費・政策・地政学リスク。「今この時期にどんな買い方が合理的か」を考えるのも、家探しの一部なのだと感じています。
引き続き探しながら、また進捗を共有します。